昭和4年、横浜市西区南浅間町1番地の1に設立。
昭和10年代には「魚油会社」として硬化油・灯火用の油など、魚油の開発・研究を行った。
特に、魚油の集積や精製加工を中心に、乾性油・肝油・硬化油などを製造していた。
昭和20年代、自社ブランドの基盤を石鹸・洗剤の製造に転換すると共に、株式会社資生堂の協力工場として多くの商品を製造した。
- 原料船輸送と昭和初期工場
- 石鹸包装工程
昭和37年に横浜工場に連続脱臭装置が完成し、ショートニング等の製造を開始し、自動化を図り食用油脂部門を精力的に強化した。
しかし、工場周辺地域の宅地化が進んだ際、地域との共存を大切にしてきた横浜油脂工業㈱は昭和58年春には油脂精製設備の操業を中止することを決定した。一方で豊富な油脂加工技術を生かし、昭和44年に食品添加物設備を完成、本格的に食品工業用製品分野に進出した。独自技術の離型油は、業務用だけでなく家庭でのパン作りパン・ケーキ用としても高品質評価を得た。昭和58年、栄養補助食品の健康食品分野へ進出し、昭和60年、食物繊維クッキー等を発売した。
さらに昭和41年に界面活性剤応用技術を駆使して、輸入品をしのぐ洗剤・ワックス製品の開発に成功し、国産第1号となった。Linda(リンダ)ブランド製品は、自動洗浄装置用各種特殊洗剤、ワックス、エンジンルーム洗浄剤、整備工場用床面洗浄剤、カークリーニング用システム製品など多彩である。業務用のみならず自家用オーナーのニーズにも対応した。また一般家庭の台所用から食品産業の厨房用にも各種洗剤を販売する一方、昭和59年に精密洗浄関連の化成品工場を新設し、光学・医療用など精密機器の洗浄からICやLSIの洗浄までミクロの世界へも得意のファインケミカル技術で進出した。昭和63年には液晶関連分野に進出し、フロン代替用LCD用洗浄剤を開発、高い評価を得た。
- 食用油脂
- 離型油製品
- 食物繊維クッキー「スリッキー」
- 自動車用洗浄剤(リンダAライン)
- 自動車関係製品
- 機能性健康食品
コエンザイムQ10パウダー
平成12年、精密洗浄セミクリーンはレジスト隔離剤の販売を開始し、洗浄からフォトリソグラフィーへ事業領域を拡大した。
平成18年、ハードディスク(HDD)・太陽電池分野の開拓も始まった。
そして昭和63年、液晶業界用セミクリーンの市場拡大により、お客様が日本から韓国・台湾に移り、輸出増加に伴う安定供給のため、現地法人を設立した。
平成11年、韓国に合弁会社会明セミクリーン㈱を設立、平成15年には台湾に横浜精密化学股分有限公司を設立した。
平成21年に中国に琳笪国際貿易(上海)有限公司を設立、常州工場設立準備に入った。
平成15年、コエンザイムQ10のブームに先駆け、飲料配合可能なコエンザイムQ10乳剤の開発に成功した。
平成19年には台湾(ボックスオイル)・アメリカ(コエンザイムQ10製剤)への輸出開始に伴い、ラスベガスで開催のSupply Side West 2007(世界最大級の食品展示会)に初出展、又、平成20年中国のFi Asia China 2008に出展、平成21年にはタイ(コエンザイムQ10製剤)へ輸出を開始した。
平成23年に中国・常州に横滨化学科技有限公司を設立し、平成25年には中国・天津に横滨油脂科技有限公司を設立した。
- ガラス基板用洗浄剤、フォトグラフィー用薬剤
樹脂膜剥離材、LCD用洗浄剤
金属・プラスチック洗浄剤 - 機能性食品
コエンザイムQ10、クルクミン、ビタコート
85年の経験と実績に基づき、更に大きな可能性を秘めている市場へ2012年に参入。
創業初期、横浜油脂工業は魚油の精製から始まり、そこから様々な事業分野にチャレンジし、確固たる実績を築いてきた。その全ての技術を集約そして発展させる分野である化粧品業界への参入は大きな進展を実現した。
- 無患子化粧品
- エミューオイル
- SPRING FIELDS